周辺の環境を活かした家「住吉山手の家」

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住吉山手の家, H+M アトリエ H+M アトリエ 房子
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家は様々な場所に建てられる。だが、どこでも自由に建てられるわけではない。中には家の建設について制限がある場所もある。特に景観や自然を保護が考えられている所では、制限に対応して家を建てる必要がある。今回紹介するのは、そんな場所に建てられた家。建築事務所H+Mアトリエは、「住吉山手の家」で周辺環境を活かした素晴らしい家を実現している。

風致地区に建つ家

本住宅が建てられたのは神戸市の六甲山の裾野。そこは住宅地になっているが、近くに山が迫り、小川が流れ、周辺には多くの緑が残されている。このように自然が残されているため、周辺一帯は「風致地区」として指定されている。そこで定められているのは、建築物の形態および意匠、色彩などの制限。簡単に言ってしまえば、家を建てることで景観を損なわず、それを保つことが求められる場所となっている。

景観を考えた家

実際に建物の外観を見ると、制限に対応した家であることがわかるだろう。家は傾斜地にあり、石積みの壁が築かれている。その上に見えるのは木造2階建ての家。ふんだんに木材が使われ、外壁部分は赤茶色の柿渋で塗装されている。それが石積みの壁と共に感じさせるのは素材が持つ暖かさ。もちろん自然素材であるため、周囲の景観を乱すことはない。何より建物の美しさを感じることができる。

木を多く使った室内空間

外観同様、建物内にも暖かな空間が広がっている。それを生み出すのは至る所に使われている木材。天井、床、階段の大部分は木で作られている。特に屋根部分は、梁や天井などに使われているため、上を見上げると、全てが茶色に見える。これらの素材は時間と共に変化していき、時が経てば経つほど家は深みを持った味わいのある空間になっていく。そして、この空間での生活を美しく演出してくれるだろう。

風通しの良い空間

このような家で忘れていけないのは、家の中に壁が作られていないこと。家の両端には大きな開口部が広がり、そこには引き込み戸がある。それを収納すれば、遮るものは何もなくなり、家の中を風が通り抜ける。家が建つ場所は山裾で近くに小川があるため、夏には涼しい風が吹き上げる。本住宅では、このような風を取りこみ、自然のエアコンとして活用できるようになっているのだ。

美しい景観を楽しみながら、心地良い生活を送れる家

ここでは周辺に残された自然のために家の建設は制限される。だが本住宅では、それによって、このでの生活を制限することはない。むしろ土地の持つ利点を上手く活用して、ナチュラルな生活を可能にしている。このような家では、美しい景観を楽しみながら、心地良い生活を送ることができるに違いない。

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