現代の住宅では、建築資材や下地材をインテリアとして使う例が増えています。コンパネなどの合板や、モルタル仕上げなど、コストを抑えつつもシンプルでインテリア性の高いデザインとして知られる存在になりました。そして外部の塀や下地などに使われることの多いコンクリートブロックもその一つ。ブルックリンスタイルや、インダストリアルスタイルなどあえて無骨な表情を見せ、汎用性が高いのも人気の理由です。今回ご紹介するのはコンクリートブロックを使ったインテリア5選です。室内にコンクリートブロックを使う素敵なアイデアを見てみましょう!
岩瀬アトリエ建築設計事務所 有限会社の手がけた、1階をカフェとオフィス、2階が住居のこちらの家。限られた敷地の中に、複数の役割を担う空間が効果的に配置されています。2階の住居スペースは、切妻屋根の高さを生かし、めいっぱい天井高を確保することでぐんと開放的な空間に仕上げられました。コンクリートの内装仕上げの中に、キッチンスペースの間仕切りをコンクリートブロックで印象的に区画。統一感のあるモダンな空間はまるでモデルハウスのような絵になる佇まいです。本住宅については「店舗併用でも広くて快適な住居を持つ!」で詳細をご紹介しています。
TATO DESIGN:タトデザイン株式会社によるこちらの家は、マンションのリノベーションによって仕上げられました。ごく普通のマンションの内装は、間仕切りを取り払い開放的な仕上がりに。ヴィンテージ感溢れる足場板の古材をアクセントにあしらい、ラグやハンモックはカラフルなモロッコ風インテリアをイメージしてコーディネートされています。キッチンカウンターや書斎の間仕切りにはコンクリートブロックが使われ、マンションの躯体に使われているコンクリート仕上げと調和しながら空間を演出しています。本住宅については「KOTESASHI HOUSE (小手指の家)」で他の写真をご覧になることができます。
HOUSETRAD CO.,LTDによるこちらの住まい。アイアンやヴィンテージ家具の似合うインテリアは、細部にまで素材とディテールにこだわりが感じられます。キッチンコーナーはコンクリートブロックと、無骨なアイアンの窓に金網とガラスを用いたオリジナルスタイルの間仕切りがあります。仕切りと通気性の両方が生かされた機能的な面と、インダストリアルなインテリア性が際立つシンボル的コーナーになりました。階段に面した配置も新鮮です。本住宅については「TOKYO STANDARD HOUSE」で他の写真をご覧頂けます。
まるでガレージをリノベーションしたような風情が魅力の、開放感あふれる家。梁を現すことで天井を高く確保し、ファクトリーのようなライトが空間のアクセントになっています。HOUSETRAD CO.,LTDの素材使いが見事に家具と調和し、コンクリートブロックによるキッチン前のカウンターの存在感が家具や雑貨の色を引き締めています。レトロな家電やフローリングの素材使いで、ミッドセンチュリーテイストのインテリアに仕上がりました。本住宅については「玄関土間の薪ストーブが家全体を暖める」で他の写真をご覧頂けます。
アトリエ環 建築設計事務所の手がけた平屋の家は、コンクリートの素材感が好みの住まい手の声から生まれました。質感を生かすため、仕上げさえ不要という潔さから型枠コンクリートブロック造で建てられています。水平に伸びるモダンなファサードから、内部の仕上げに至るまで全てがコンクリートブロックで仕上げられたミニマルで研ぎ澄まされた家。存在そのものがアート作品のようでもあります。暮らしを極限まで見つめ直し、シンプルに住まうことができる家となりました。本住宅については「コンクリートブロックのお洒落な平屋建ての家」で詳細をご紹介しています。
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