子供部屋を作る際は、大人だけが使用する部屋とは異なるルールや配慮すべき事柄がたくさんあります。特に小さなお子さんがいる場合は何よりもまず安全性を優先します。そして子供が十代になれば、遊びだけでなく勉強や習い事、趣味にと部屋に求めるものも増えていきます。今回はそれらの要望に応え、機能的で快適な部屋を作るアイデアをお届けします!
特に小さな子供の為の部屋では安全性を第一に考慮します。割れて怪我をしやすいガラス製や陶器製のもの、鋭角な角を持つ家具や装飾は避け、木の優しい肌触りと温もりを感じられる木製のものを使用すると良いでしょう。また、ロフトや二段ベッド、ボルタリングや縄梯子などの遊び場は狭い子供部屋で縦の空間を有効活用するテクニックですが、落下事故には十分気を付けて下さい。頑丈かつ子供のサイズに適応した落下防止の柵を設置したり、床に絨毯やソフトなマットを設置して怪我を予防しましょう。
サイズが小さいからといって快適な子供部屋を諦める必要はありません。省スペースで機能的な家具やアイデアを駆使すれば、狭くても居心地の良い部屋を作ることができます。ベッド、デスク、収納という三つの不可欠要素を組み合わせたこちらはコンパクトかつ機能的な一台。幅広い年齢に対応するので長く使うことができます。ヘルメットやボールなど子供の個性を表現するものは飾り、雑然とした印象を作る細かいものは箱にいれて収納するとメリハリが生まれます。快適さを保つには常に整理整頓をする習慣を子供に付けさせることも大切です。
空間を広く大きく見せるには白を基調とした色使いと自然光を可能な限り取り入れること、そして装飾を押さえること大切ですが、特に十歳以下の小さな子供の為の部屋としては少し寂しい印象になることもあります。そこで使いたいテクニックが壁を利用した装飾です。黒板塗料を使用して壁を一面落書き可能スペースにしたり、こんな風に世界地図が描かれた壁紙を貼ればロマン溢れる楽しい雰囲気を作ることができます。地理の勉強にもなりますし、想像力を養いグローバルな思考が自然と身に付くかもしれません。
広々としたサイズの子供部屋の場合は子供が複数いてもシングルベッドをいくつか並べて配置できますが、そうでない場合は二段ベッドを検討している方が多いはず。安価なスチール製の二段ベッドは家庭的な温かみがないだけでなく、ぐらついたり振動が上下に伝わり安眠を妨げることもあるので、二段ベッドは木製のがっしりとした頑丈なものをおすすめします。上下平行ではなく直角に組み合わせたベッドなら下の階も圧迫感がありません。さらにデスクも組み合わせることができるこちらのようなタイプなら省スペースです。
遊び、勉強、リラックスというように目的別に空間をゾーニングすると、それぞれの行為に集中できるようになり効率が上がります。こちらのSTUDIO R1 ARCHITECTSOFFICEによる子供部屋は、可動式の収納を間仕切りとすることで部屋の中にピアノの練習エリアが作られています。収納は可動式なのでピアノの幅に合わせてぴったり配置することができ、椅子に座れば視界に無駄なものが入ってこないので演奏に集中できます。もちろん勉強スペースにも応用できるテクニックです
書籍やおもちゃなどを収納するのはもちろん、写真やお気に入りアイテムを飾るディスプレイとしても使用できる本棚。間仕切りとしても機能するので、勉強スペースとリラックススペースの仕切りに使用したり、一部屋を兄弟姉妹二人以上でシェアしている場合も、将来的に壁を造る前段階として本棚を間仕切りに利用すれば、それぞれ個室になった後の部屋作りもイメージが湧きやすいでしょう。このように軽い間仕切りとして本棚を使用する際は、背板のないタイプがおすすめです。裏表関係なく両側から使うことができ、光を遮らないので片方のスペースが暗くなることもありません。
子供部屋のスペースが十分でない場合は壁に設置するシェルフがおすすめです。足元が空くので動きやすく、床に物が無くすっきりしていると部屋全体が整理整頓されている印象となります。