傾斜地を暮らし豊かな住宅に!秘密基地のようなユニークな家

K.Matsunaga K.Matsunaga
8008, Hiroyuki Arima + Urban Fourth Hiroyuki Arima + Urban Fourth
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住宅を建築する際、傾斜地の土地というとどんなイメージを持ちますか?見るからに不安定そうなイメージから、敬遠したくなる方もいるでしょう。しかし、その性質を理解し十分に生かすことができれば、こんなに個性的で面白い家ができるなんて誰が想像できたでしょうか。今回ご紹介するのは、HIROYUKI ARIMA + URBAN FOURTHが手がけた、未来の森の中に建つ傾斜地を生かした一見ユニークで不思議な住宅です。誰もが目を奪われてしまう姿をしている、この家の魅力に迫ってみましょう。

傾斜地に浮かび上がるユニークな外観

きっと家が建つとは思わないほどの傾斜地である場所にこの住宅があります。住宅自体は水平を保ち、それを支えるように柱が地面まで伸びている姿は、まるでファンタジー映画の秘密基地のようです。絶妙なバランスで成り立っているこの住宅を見た時には誰もが驚き、興味を持つでしょう。よく見ると、この土地の形状を生かして玄関の位置やそれぞれのボックスの高さのバランスを上手に確保し実に面白いアプローチが実現しています。直線でシンプルな形の外観ですが、立体的な高さの異なる配置や角度、通常の敷地では叶えられない形状だからこそ、この住宅での暮らしがより深いものとなっていきそうです。

螺旋階段がつなぐ空間

高さの異なるボックスは、シンプルなシルエットの螺旋階段で繋がれています。段の陰影が美しい陰影を作り出し、まるで扇のような優雅さと華やかさを感じます。昼と夜ではまた別の陰影が違った表情を見せてくれることでしょう。基本の形状は面と線を生かしたシンプルなシルエットと真っ白な色で構成され、彫刻のような佇まいがこの家の中のシンボルとして静かな存在感を放っています。階段を通して上からの光が降り注ぎ、家の中をユニークで芸術的に明るくさせています。

白を基調とした明るくモダンなキッチン

真っ白でモダンなアイランドキッチンと、その背面には壁面いっぱいの収納があります。細かく扉で区画割りされた壁面収納は、用途に応じてフレキシブルに使うことができるでしょう。たくさんのものが溢れやすいキッチンスペースには嬉しい配慮です。キッチンは足元がスリムになっているタイプが採用され、浮いているようなシルエットが圧迫感を感じさせません。アイランドキッチンは設置スペースが大きくなってしまいがちですが、両側からのアクセスの良さや収納量など使い勝手がとても良いスタイルです。自然と家族でキッチンを囲むようになり、大人数で料理や会話を楽しむことができる場となるでしょう。

プライベート空間のバルコニー

傾斜地であるということは、庭を取ることができないのではという心配がありますか?この住宅では、中心となるキッチンの外に壁面で囲まれたプライベート空間が確保される広々としたバルコニーがあります。大きな長方形の窓とこの空間をつなぎ、まるでひとつのスペースとして使うことができるこのバルコニーは、暮らし方の可能性をより豊かなものにしてくれる役割を果たします。広々とした青空を仰ぐことができ、視界いっぱいに広がる星空をまるで独り占めしているような感覚を持つこともできます。壁の高さは十分に確保されているため、この家で過ごす人々のためのユニークなスペースとしてさまざまな楽しみ方が生活に彩りを添えてくれることでしょう。

景色をゆったりと眺められるテラス

ユニークな外観ならではの高さを生かした配置のボックスを利用し、屋根の上には外部に出ることができるテラスも設けられています。室内の足元はガラスのスリットを設け、中からの明かりは幻想的にテラスに光をこぼします。遠くには連なる山々の美しい風景を眺めることができます。日が沈む頃のドラマチックな空の色や、春には咲き乱れる桜の姿、朝靄の凜とした空気と、移り行く風景を楽しみながらここにいる時間を心豊かなものにしてくれることでしょう。敷地内には雑木の苗が植樹されており、これから未来に向かってこの周辺は森になることが計画されています。年月を重ね、緑豊かな環境となる場所でますます将来を楽しみに暮らしていくことができる住宅です。

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