里山に家を建てるとしたら、どんな家を建てますか?都会とは違って、そこにあるのは豊かな自然環境。家の周りを建物に囲まれることも無ければ、外からの視線を気にする必要もありません。そんな環境を活かすことができれば、素晴らしい家を建てることができるでしょう。そこで紹介したいのは里山の地にある環境を活かした家です。それはクライアントの要望に応えて心地良い空間を実現させています。
今回紹介する家を手がけたのは、とやま建築デザイン室。家の敷地は山が目の前に迫るところにあります。周りに広がるのは美しい田園風景。周辺には大きな建物などもなく美しい里山の風景を楽しむことができます。そんな場所に建てられたのは風景に馴染む建物。木造2階建ての家には三角形の切妻屋根が大きな特徴となっています。その上には薪ストーブの煙突が伸びており、外観からは山荘のような印象を感じられるでしょう。
広がりのある吹抜けで感じられるのは暖かな雰囲気。それを演出するの木の床や屋根の一部の垂木です。他の部屋では、階段や窓の枠なども木材が使われており、家の中では至るところで木の存在感を感じることができます。そのため家の中にいても、まるで自然の中にいるような印象を感じることでしょう。そして家の外では豊かな自然環境を、家の中では自然の気配を感じることができるのです。
もちろん外に広がる自然は家に活かされています。それを感じさせるのは多くの窓。吹抜けにはその高い空間を活かして大きな窓が取り付けられています。そこから見えるのは外に広がる里山の景色。リビングルームに座れば、窓に切り取られた田園の風景を見ることができます。ここでは外に広がる美しい自然をいつも感じながら生活を送ることができるでしょう。
このような家の内部で大きな特徴となっているものがあります。それはクライアントが家を建てる際に要望にあった薪ストーブ。そんな薪ストーブは吹抜けの部屋に置かれおり、住まいの空間を暖めることになります。それは、たとえ冬であっても家族の時間を暖かく演出してくれるでしょう。
このような住まいでは都会に建てられた家のように圧迫感を感じることはありません。そして窓の外に広がる美しい風景は、いつも自然を身近に感じさせてくれます。また家の中であっても、暖かさを感じさせる木材によって、自然に包まれるような気分を感じることができるでしょう。このような暖かな空間では、里山に建てられた家ならではの生活を可能にしてくれるのです。