風水と聞くと、本当に効果はあるのか、迷信に過ぎないんじゃないか… と思う方もいるかもしれませんが、風水はれっきとした統計学です。人々の経験をもとに、良い結果をもたらした理由と思われるものをまとめたルール、と考えると良いでしょう。特に色に関しては、近年その心理的作用等は科学的にも実証されてきました。今回は、風水の色にスポットを当て、その色が持つパワーについて考えてみます。運気の良いコーディネートを楽しんでみましょう。
街のど真ん中に建っていることを忘れてしまうような、緑がまぶしいこちらの住宅。周囲の視線に配慮しながら、S字状に配置された庭が和室とリビングをぐるりと囲みます。緑色は大地や自然を表す「土の気」を象徴しており、癒しの効果があります。嬉しいのは、低い家具と合わせるとさらにその効果が増すという点。床座の和室には益々ぴったりですね。こちらのように、座布団やコースター等、植物以外にも緑を取り入れるよう意識しましょう。木材の茶色によく映える緑色は、インテリアの観点から見ても、センス良くまとめることが出来ますよ。
こちらは、スペインのデザイナーSofás Camas Crucesが手がけた、爽やかな水色が素敵な、こちらのロフトベッド付きの勉強机。青と一口に言っても、その濃淡は様々で、青の深さによって得られる効果は違ってきますが、明るい水色は「水の気」を象徴し、精神を落ち着ける働きがあります。水のように静かに流れるやる気をもたらす色とも言われています。じっとしていられないくらい活発な男の子の勉強部屋には、まさにぴったりの色ですよね。風水と言わなくても、水色は男の子に人気のある色ですので、簡単にインテリアに取り入れることが出来るでしょう。
風水上、特に寝室にオススメな色は、いわゆるアースカラーと呼ばれるもの。自然の色である茶色や緑です。中でも土の気と金の気を併せ持つベージュは、運気を育てる力のある土と、金運アップの金色で、ゴールド以上に運気の良い色だということが出来ます。茶色だと重たい印象に、ゴールドだと成金趣味になりがちですが、気品のあるベージュだと、どんなインテリアもエレガントにまとまりそう。さらに運気を寝ている間に貯める場所として、寝室は風水でとても重要な場所なので、そこにベージュを持ってきて、最大限の効果を引き出しましょう。
真珠の耳飾りの少女までピンクに染め上げられたこちらのお部屋は、フランスのデザイナーConcept d’intérieurによるもの。ピンク色は、言わば明るい紫の一種ですが、風水では女性のための特別な色として親しまれています。出会い運や恋愛運をアップさせ、精神状態を穏やかにしてくれ、ストレスの軽減や美肌効果まで期待出来ると言われています。そんなピンク色をインテリアに取り入れない手はありません。ピンクと相性の良い色は白でしょう。ピンクと白の組み合わせは相乗効果で、金運までアップすると言われています。フェミニンな空間を演出できますし、一石二鳥ですね。
白色というと、純真や清潔ーこのような単語が浮かぶと思います。風水的には、白は気をリセットするという意味があるそうです。白色はどうしても何か他の色と組み合わせて使いたくなってしまい、なかなか主役の色になることは少ないですが、清潔感の大切なお風呂場にこそ、取り入れてみてはいかがでしょう。身体に水をかけて悪い気を洗い流すのと一緒に、白色で気の流れを整えることが出来ます。白色のインテリアは汚れが目立ちやすい、というのが難点ですが、だからこそこまめに掃除をするようになり、さらに運気も上がるかもしれません。
白にまんまるのラベンダー色の浴槽が可愛らしい、こちらのバスルームを手がけたのは片倉隆幸建築研究室。紫色はインテリアに取り入れるのは難しいかもしれませんが、こちらのような淡いラベンダー色は、程よいアクセントになりそうですね。紫・ラベンダー色はもともと高貴な色とされ、風水的には感性を研ぎ澄ますことの出来る色だと言われています。また、暖色でも寒色でもない中間色と呼ばれる色なので、静かな印象を与えることが出来ます。お風呂場に取り入れると、リラックス効果も期待出来るそう。紫色のバスタブに浸かって、高貴なオーラをまとってみてはいかがでしょう。
【風水についてはこちらの記事でも紹介しています】
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