手元での作業がほとんどのキッチンは、あまり台所周りの壁について意識がいきにくいため、何も使っていない空いている壁ができやすいところです。お家のキッチンの壁をゆっくりと眺めてみると、そのようなまだ利用できそうな壁が見えてくるはずです。そこで今回は、つい見逃しがちな使っていないキッチンの壁をうまく利用する賢いアイデアを紹介していきます。その壁をうまく使って、より使いやすいキッチンにしたり、より楽しく料理ができるような空間づくりをしてみて下さい!
やはりキッチン用品や食器や食材であふれるキッチンには、収納スペースがいくらあってもうれしいものです。もし使っていないキッチンの壁に収納棚が取り付けられそうなら、シンプルに1枚の板だけでも意外にたくさんのものを置いておくことができます。こちらは、株式会社SEKI.DESIGNによる住宅の台所です。長い2枚のナラ材が壁のタイルに沿ってきれいに取り付けられ、さらにその下の金属棒からフックをいくつも掛けることでより便利になるのはもちろん、キッチンをよりキッチンらしい雰囲気にしてくれています。
写真:YOKO INOUE
インテリアにはどうしても単色で、しかもホワイトやグレーやベージュなど無難な色を使ってしまうと思います。この際に、使っていないキッチンの壁で手が付けづらい上級者向けのビビットカラーを試してみてはいかがでしょうか?キッチンにレベルの高いコントラストを与えてくれて、がらりとおしゃれなキッチンに変身させてくれます。その壁から始めながら、キッチンの他の場所にもビビットカラーを取り入れていき、おしゃれなセンスを磨いてみてもいいかもしれません。
おしゃれなレストランのような雰囲気のキッチンにしたい方は、空いているキッチンの壁を黒板に変えてみるのも1つの方法です。その黒板にカフェ風の文字を書くなどすれば、とてもおしゃれなインテリアになってくれます。こちらの株式会社ブレッツァ・アーキテクツが手掛けた住宅にもキッチンとダイニングの間の壁に黒板が使われています。家族の予定などのインフォメーションボードとなっていて、おしゃれなだけでなく機能性も兼ね備えています。
写真:ブレッツァ・アーキテクツ
キッチンの空いている壁に大きな1枚の壁紙を貼ってみると、台所をよりおしゃれで明るい雰囲気にしてくれます。こちらのキッチンのように、調理台と上の収納スペースの間に長い1枚の壁紙を飾ってみると、キッチンの雰囲気作りを効果的にすることができます。多くのキッチンが、こういった調理台と収納スペースの間の壁にまとまった広さの壁を持っていると思いますので、是非好みのおしゃれな写真や模様の壁紙を貼ってみて下さい。
小さな台所で調理をする時に十分なスペースがない方には、折りたたみテーブルがおすすめです。調理をしない時には壁に仕舞っておけば、普段邪魔にならないのでとても便利です。あるいは、料理をする時にレシピを本やタブレットで見ながらする方も多いと思います。そんな時にも、この折りたたみテーブルに置きながら料理をすれば、本やタブレットも汚れることはありませんし、レシピを見る必要がないときはテーブルをたたんでおけばいいので、とても実用的なテーブルです。