家は快適でありたいと誰もが願うことですが、室内空間だけでなく自然の風や光を感じたい時もあるでしょう。庭やテラスがあればなお心地よく過ごすこともできますが、外部からのプライバシーの確保や、限られた敷地で十分な空間が取れない場合もあるかもしれません。外からの視線を気にすることなく、のびのびと楽しめる空間があれば暮らしも豊かさを増すでしょう。今回ご紹介するのは、秘密にしておきたくなるようなプライベートテラスbest5。小さな空間から広々としたテラスまで、心地よい空間を与えてくれるテラスのアイデアをご紹介します！
STAD（株式会社鈴木貴博建築設計事務所）の手がけたこちらの住まいは、環状線の側道に位置する家です。幹線道路は車通りも多く、騒音や視線からプライバシーを確保できるようなプランが計画されました。「閉じる」面と、内側に「開く」面を作ることで外部からは感じられない内側の開放感が実現しています。スキップフロアから生まれた天井の高い吹き抜けに、しっかりと囲われた中庭は、サッシを解放させるとリビングと一体になりさらに広く利用できます。道路からの目線や騒音を気にすることなく、のびのびと暮らしを楽しめる空間が生まれました。本住宅については「スキップフロアのあるコートハウス」で詳細をご紹介しています。
ブリックウォールや味わいのある無垢材、塗り壁などの素材感が生きるこちらの住まいは、MIMASISDESIGN [ミメイシスデザイン]によって手がけられた家です。まるでヨーロッパの田舎にあるようなアンティークの雰囲気を感じる世界観を大切にし、全体の素材や目に入る質感、風合いにこだわって空間が作られました。コンパクトな中庭は、背の高い壁に囲われたプライベート感の中、味わいのある石畳のフロアに家具、植物の映える外部の世界観へと広がりが感じられます。テラスに続く両開きの扉も絶妙な色で内外のつながりを演出しています。本住宅については「House in Minami Kounoike」で他の写真をご覧いただけます。
安江怜史建築設計事務所の手がけたこちらの家は、町家のように細長い敷地が特徴の場所に建ちます。周囲を住宅と駐車場に囲まれ、プライバシーの確保がテーマとなる環境でした。不特定多数の出入りや車の動きがある駐車場はフェンスや柵がなく、出入りも容易なので防犯面でも不安が残ります。そこで家のエントランスから一番奥に設けられた「奥庭」。リビングからつながり、二階からも視線を落とすことができる高い壁で囲んだプライベートな庭により、家の中にも安心と包容力のある空間を生み出しています。外部の不安要素を排除することで居心地がよくゆったりと外部の庭の空間を楽しみ豊かな暮らしが送れる住まいが出来上がりました。本住宅については「町家のように奥庭のあるシンプルな家」で詳細をご紹介しています。
栗原隆建築設計事務所の手がけたこちらの住まいは自然と一体になれる仕掛けがあるモダンな佇まいが印象的です。傾斜の道路面からは擁壁が緑に囲まれ、一見鬱蒼とした雰囲気に感じられます。内側から見た周囲の緑がいっぱいの景色を魅力的に取り込むワイドで大きな窓、閉塞感を感じない二階のLDKのレイアウトにより、限られた条件を反転させる住環境が生まれています。2階のLDKは両サイドがフルオープンになることで外部の自然と一体となるダイナミックさは、一度体感すると他には住めなくなりそうな開放感に溢れます。十分に広いテラスは2階までの吹き抜けがあり、コンクリートのモダンな質感の雰囲気によってまるで美術館のような静謐な空気感を生み出します。本住宅については「住人と自然環境が響き合い、生きる歓びを感じられる家「緑山の家」」で詳細をご紹介しています。
UZUの手がけたこちらの家は、温泉地で有名な有馬の地にある知り合いを招くためのゲストハウスとして計画されました。大きなもみじの古木が茂り、かつての趣ある街の空気感を残す場所に、ひっそりと佇むような雰囲気ある建物です。全体的に和の雰囲気と、麻や障子などの素材で光と影を生み出すようなモダンな仕掛けとが共存しています。壁面緑化のアプローチから茂みの中に導かれるような 道を通るとプライベートを味わうことができる室内空間が広がり、建具を解放させるとホールとテラスは一体として使うことができます。奥行きのある空間をさらに引き立てる開放感のあるプライベートテラスとして休暇を居心地よく過ごすことができる神秘的な空間となりました。本住宅については「装迎遊居 sougeiyukyo」で他の写真をご覧いただけます。
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