日当たりの良さは、家づくりにおいて重要なポイントになります。採光がたっぷり降り注ぐリビングは、明るく健康的なイメージです。また家族や住まいの健康にも太陽の光は欠かせません。そんな明るいお日様のたっぷりはいる家には、どんな工夫が隠されているのでしょうか?今回は、日当たりのよい住まいのポイントをご紹介していきます。
日当たりと開口部の大きさだけでなく、採光の取り易さは敷地の広さにも関係します。例えば、土地の敷地いっぱいで家を建てると近隣の建物で日が当たりにくいことになります。こちらはS T U D I O L O O Pが手がける住まい。豊かな立地に向かいテラスと繋がって大きく開放できる窓は、風景と混ざり合うような居心地の良さ。森のようなイメージで、外壁と調和するような木材建具があしらわれています。一方、住宅密集地などに立地し、大きな敷地や庭を開口部にとれない場合は、コートハウスなどで中庭からの採光を確保しても良いでしょう。
クレジット: photo by Kai Nakamura
例えば、南側全面吹き抜けの家とすることで明るく快適な住まいをデザインすることもできます。こちらは、吹き抜けで大きく繋がる広がりある間取りを確保し、光と風が家全体に行き届く住まい。スケルトン仕様のリビング階段がリズムを創り、視覚的な楽しさも演出してながら縦方向に空間を繋げます。スケルトン階段は、リビングや吹き抜けからの採光を妨げないので、吹き抜けや大きく繋がったLDK空間と相性の良い階段デザインです。
こちらでは併せて「光を取り込む家5軒!」を紹介しています。
日当たりのよい家の印象は、間取りや開口部の大きさだけではありません。例えば、室内のベースカラーと言われる天井や壁、床の色味を見てみましょう。膨張色と呼ばれるホワイトカラーは光を反射し、室内を明るく照らしてくれる効果があります。もし、日当たりが期待できない立地や間取り、開口部の広さの場合は、ベースカラーを変更することで大きく室内の印象が変わります。
高さある建物が隣接している場合、南面からの日当たりが期待できないかもしれません。そんなときは思い切って南面だけにこだわらず、東面や西面にも窓を大きくとるということが大事です。こちらはロフトのある吹き抜けリビングの住まい。周りは住宅地に立地しながらも明るい印象に仕上がっています。テラスサイドだけでなく、両サイドの高い位置に作られたハイサイドライトから終日たっぷりと光が注ぎ込むのがポイントです。
プライバシーが気になって大きく開口部が取れない場合は、天窓の配置が採光の確保に有効です。トップライトとも呼ばれる天窓は、近隣からの視線を気にせず、存分に太陽の明るさを室内に採り込むことができます。また空から降り注ぐ光は独特の雰囲気があり、室内の印象をアップしてくれます。また通風の面でも効果が高いので嬉しいですね。