程良い親子の距離感!二世帯住宅の世帯間の繋がり方6選

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
世帯をつなぐ通り土間のある家, TERAJIMA ARCHITECTS/テラジマアーキテクツ TERAJIMA ARCHITECTS/テラジマアーキテクツ 現代房屋設計點子、靈感 & 圖片
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親世帯と子世帯が同じ屋根の下で暮らす二世帯住宅を、育児や家事を助け合えるだけでなく、別々の土地に2つの建物を建てるよりも建設費が抑えられたり、日頃の電気代などを節約できるなどのメリットから、考えている方も多いと思います。しかし、お互いのプライバシーが確保しづらかったり、価値観の違いからストレスを感じるのではないかという不安があると思います。そこで今回は程良い距離感を保って生活できる二世帯住宅の世帯間の繋がり方を紹介していきます。

通り土間のある二世帯住宅

こちらは、正面に見えるモチノキが印象的なTERAJIMA ARCHITECTSが手掛けた二世帯住宅。中央に見えるアプローチを通り抜けて、玄関の扉を開けると、そこは土間を挟んで親世帯と子世帯の玄関が分かれています。さらに、この土間は奥庭へもつながっていて、アプローチの前庭から土間、奥庭へと続く動線としてはもちろん、風の通り道ともなる心地よさそうな土間空間です。この土間でそれぞれの世帯に分かれながらも、土間空間は様々なコミュニケーションの場や庭のような半屋外空間となることから、この通り土間を介して色々なかたちの世帯間の交流ができそうです。

中庭で横に繋がる二世帯住宅

こちらのミズタニテツヒロ建築設計が手掛けた二世帯住宅は、二世帯に加えて近くに住む娘家族5人も一緒に集まれるような中庭が欲しいというお施主さんの要望から、その中庭を中心に二世帯のそれぞれの居室が配置されて分かれています。1つの建物に上と下で二世帯が住むと、騒音などの問題が生じやすいですが、中庭を挟んで横につながることにより、適度な距離を保っています。プライバシーがしっかりとした開放的な中庭で、家族で楽しくコミュニケーションも取ることができて、程良い距離感を保てるプランとなっています。

「ハナレ」として繋がる二世帯住宅

両親の将来を考えて、二世帯住宅を選ぶ方も多いと思いますが、そんな時ほど適度な距離感は大切になります。こちらの住宅も、おばあちゃんの今後のことを考えて、「ハナレ」のような屋根裏からおばあちゃんの様子を「ちょっと伺う」という距離感を保っています。子世帯は、2階からルーフテラスを渡って、「ハナレ」となる屋根裏へと行くことができます。そこは、おばあちゃんの様子がうかがえるだけでなく、趣味の部屋としての楽しさも含んでいる空間となっています。

「街中」のような二世帯住宅

まちかどのある家, SPEAC SPEAC 現代房屋設計點子、靈感 & 圖片

こちらのSPEACが手掛けた二世帯住宅は、中庭を囲んで建てられていますが、その中庭に「街中」のような距離感を与えています。塔や路地のように見える構成の中庭は、建物の高さや距離が様々なもので囲まれ、まさに街の中にいるような感覚を与えてくれます。プライベートな中庭ながら、街中にいるような雰囲気でうまく適度な距離感を保っている住宅です。

写真:太田拓実(TAKUMI OTA)

同じ眺望を共有

それぞれの世帯が独立していても、何か共通の眺望を共有するだけで、世帯間の一体感を感じさせてくれます。こちらの親世帯と子世帯が一緒に住む二世帯住宅は、緑に囲まれた斜面地に建っていますが、庭の中央に立っているシンボルツリーを2世帯がしっかりと眺められるように、建物を折れ曲げて配置することにより、各世帯の主室が庭を正面に望めます。このシンボルツリーでお互いがつながっているような絆を示してくれるプランニングです。

写真:Ryo Hata

5段くらいの距離感

「5段くらいが丁度いいのでは」というのは、同居するご主人のお母様を思っての奥さんの言葉。家族の友人が家に来た時でも気を使わないながらも、寂しくもない距離感。そうした繋がり方を思ってできたのが、こちらのお母さん専用リビングがある二世帯住宅。玄関からすぐにある階段を上ると、リビングまで程良い距離感で、うるさ過ぎて迷惑になることも、一人で寂しくなることもない空間にデザインされています。

【二世帯住宅については、こちらの記事でも紹介しています】

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