部分共用型の二世帯住宅にする前に知っておきたい6つのこと

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
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部分共用型の二世帯住宅で、二世帯住宅のメリットを活かしながら、親世帯と子世帯が適度な距離感で快適に暮らしていける住まいにしたと考えている方もいらっしゃるでしょう。しかし、やはり二世帯が同じ屋根の下でストレスなく快適に暮らしていくには上手に間取りなど家づくりをしていく必要があります。そこで今回は、部分共用型の二世帯住宅を計画していく前に知っておきたいことを紹介していきたいと思います。

部分共用型の二世帯住宅

部分共用型の二世帯住宅とはどんなものなのか、まず見ておきましょう。これは、玄関やトイレ、台所などを2世帯で共有し、寝室やリビングなどは各世帯で分けるといった間取りの二世帯住宅になります。共用する部分は特に決まっていないため、それぞれの家族のライフスタイルや好みによって自由に決めていくことができます。例えば、玄関と水回り、ダイニングを共有することもあれば、玄関だけを共有するタイプ、あるいは玄関は別々で水回りは共有するという間取りも可能になります。

写真:Nacasa & Partners

間取り決めは家族構成を考慮

部分共用型の二世帯住宅は、間取りのかたちを非常にフレキシブルに決めていくことができるので、間取り決めで悩むことも多々あります。そうしたプランニングを上手に決めていく上でポイントとなるのが、家族構成を考慮することです。特に、娘夫婦同居なのか、息子夫婦同居なのかで間取りも変わってきます。娘夫婦の場合、母親と娘が同じ台所で一緒に料理をするかたちでもストレスなく快適に暮らしていくことができるでしょうが、息子夫婦の場合で二人の主婦が同じ場所で家事をするとなると、何かと衝突してしまうこともあるでしょう。そうした時は、水回りを別々にするなど適度な距離感を保てる間取りにしていきましょう。

生活音がストレスにならない家づくり

部分的に家を共用するといっても、生活時間やライフスタイルの違いから、トイレやお風呂の水音、あるいは玄関の開閉の音がお互いの世帯のストレスになってしまうことがあります。そうした事から、水回りと寝室を隣り合わせにしない間取りの工夫や、壁や天井などに遮音シートを張るなどして生活音が騒音にならないようにしていく家づくりも快適な二世帯住宅の暮らしを実現していく上で必要となるでしょう。

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共用スペースにこだわる

家の一部を二世帯で共有することから、完全分離型の二世帯住宅と比べると、1つの部屋を大きくするなど空間を広くとれることも部分共用型の二世帯住宅の魅力でもあります。そうしたことから、リビングやキッチンを広くとったり収納スペースを大きくするなど共用スペースにこだわれる二世帯住宅のかたちでもありますし、またそのように共用スペースを充実していくことで、親と子世帯が一緒にいてもそれぞれが快適な場を見つけられるような空間にもなっていきます。

写真:石井 紀久 Blitz Studio

親世帯も孫と直接触れ合えるような住まいに

子どもの世話をいつでも親世帯に頼むことができることも二世帯住宅の大きなメリットだと思います。そこでおすすめなのが、親世帯も孫と自由にコミュニケーションを取れるような住まいにすることです。例えば、親世帯が子世帯のプライベートゾーンを通ることなく、孫の部屋まで行けるようなプランニングにするなどです。これによって、子世帯にとって親世帯に子どもの世話を頼みやすくなりますし、親世帯にとってもいつもの生活リズムの中でストレスなく孫の面倒をみれる住まいとなると思います。

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部分共用型の家づくりでは細部まで二世帯がきちんと話し合いを

これまで見てきたように、部分共用型の二世帯住宅はそれぞれの家族の生活スタイルや好みに合わせて共用スペースを自由に決めていけることが魅力でもあり、その間取り決めによって暮らしの快適性が大きく左右されます。そのためにも、家づくりの段階で親世帯と子世帯が間取りについてはもちろんのこと、毎月の光熱費についてなど細かな部分まであらかじめきちんと話し合っておき、後になって後悔や衝突が興らないようにしておきましょう。

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