2023年はどうなる?住宅の購入に必要な予算を考えてみよう

Y Matsui Y Matsui
A+K-house, スレッドデザインスタジオ スレッドデザインスタジオ 獨棟房 水泥
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一般に、日本で家を建てるために必要な予算は、年収の3倍から5倍といわれています。長引くコロナ禍やウクライナ侵攻により来年以降も物価高や建築資材不足が予想されるなか、住宅建設にかかる費用はさらに上昇することも考えられます。今回は一戸建て住宅の建築価格に注目し、来年家を建てることを考える場合、必要な予算をどのように計算すればいいのかについて考えていきます。

一軒家を建てるために必要な値段は?

一軒家の購入は、人生最大のお買い物といっても過言ではありませんよね。2021年に発表された住宅金融支援機構の調査結果によると、土地代を除く注文住宅の所要資金の平均は首都圏で3,899万円、近畿圏3,788万円、東海圏3,650万円、全国平均3,572万円となっています。

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家にかかるお金の話



住宅の建築にかかる全ての費用の合計を「総工費」といいます。総工費には本体工事費・付帯工事費・別途工事費・諸費用・追加工事費の合計で、土地代は含まれません。

住宅価格の下限はだいたい1,000万円ですが、上限はありません。設備や仕上げ、住宅のデザインにこだわっていくほど建築費が上がるのは間違いありません。予算にゆとりがあればこだわっていくことも可能ですが、細部まで気になり始めると費用はどんどんかさんでいきます。

1,000万円台の注文住宅例 1

では、具体的に総工費1,000万円台の住宅はどのようなものか、みていきましょう。まずは総工費1,600万円のこちらの住宅です。延べ床面積約19坪のコンパクトなお家に、3人家族が住んでいます。

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インテリアにはポップなアクセントカラーを使い、かわいらしい雰囲気を演出しています。天窓もコンパクトな空間によく似合い、遊び心のあるインテリアコーディネートが魅力的です。延べ面積約19坪のローコスト住宅ですが、アイデア次第で快適な住空間にすることができます。

1,000万円台の注文住宅例 2

こちらは先ほどご紹介した所要資金の全国平均の約半分、総工費1,840万円の注文住宅です。外壁に耐久性の高いガルバリウム鋼板を使用しています。

壁はペンキ仕上げ、天井は構造用合板、床材はパイン材の無垢フローリングを使用しています。内装も安価でシンプルな素材を用い、ローコストを実現しています。内装を極力簡素にすることで、住み手の趣味や暮らしぶりが生きる住まいに仕上がっています。

住宅ローンの考え方は?

住宅ローンの借入額は家計に大きく関わってきます。年間のローン返済額が年収に占める割合を「年収負担率」といいますが、一般に住宅ローンの年収負担額が25%以内であれば、無理なく生活できるとされています。家計に大きく負担をかけない金額で、毎月返済額を設定しましょう。

住宅ローンは返済が長期にわたる場合がほとんどですから、返済中に家族構成が変化することも十分に考えておく必要があります。住宅を購入する時点では夫婦二人でも、子どもが生まれれば教育費がかかることも予想されます。

「買える住宅」の計算方法

住宅の購入には住宅ローンだけでなく、購入時にかかる住宅資金も必要です。そこへ家を買うために必要な税金や諸手数料が加わって、「買える住宅」の金額が算出されます。家を買うために必要な税金や諸手数料の割合は、一戸建てで物件価格の6~10%、新築マンションで3~5%、中古マンションで5~8%が目安とされています。

建築費用、2023年はどうなる?

世界情勢を受けて原材料高が続くことが予想されるため、建築資材や住設機器の価格も上昇すると思われます。加えて、職人不足による人件費の高騰も、住宅の価格に反映されるといわれています。これらの要因から、住宅の建設費用も引き続き上昇傾向にあるとみてよいでしょう。

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